光る君へ「ちはやふる」藤原道長の和歌の意味・現代語訳は?百人一首にもなってる?

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女優・吉高由里子さん主演の、大河ドラマ『光る君へ』の第6回が2024年2月11日に放送され、俳優・柄本佑さん演じる藤原道長が詠んだ和歌が話題になっています。

第6話の最後の場面で、まひろが道長からの手紙を抱きしめるのですが、果たしてどんな内容の手紙だったのでしょうか。

この記事では、ドラマ『光る君へ』の藤原道長が、まひろに宛てた手紙に書かれた和歌について調査しました。

気になる方のお役に立てれば幸いです。

目次

光る君へ・藤原道長「ちはやふる」和歌の現代語訳は?

それでは早速、藤原道長(柄本佑)がまひろ(吉高由里子)へ送った文(手紙)の和歌の内容を見ていきましょう。

和歌の現代語訳

『光る君へ』で藤原道長がまひろに歌った和歌がこちらです。

「ちはやぶる 神の斎垣(いがき)も越えぬべし 恋しき人の みまく欲しさに」

こちらの和歌の現代語訳をみていきましょう。

「私は、越えてはならない神社(神々の居場所)の垣根も踏み越えてしまいそうです。恋しいあなたにお会いしたくて。」

この和歌を見て、まひろが文(手紙)を抱きしめる気持ちがわかりますよね。

和歌の元ネタ

こちらの和歌は、平安時代に成立した「伊勢物語」の名歌を引用しています。

道長が引用した「伊勢物語」の元歌はこちらです。

ちはやぶる 神の斎垣も 超えぬべし 大宮人の見まくほしさに

ドラマの中では、道長は”大宮人”を”恋しき人”に言い換えたと思われます。

ストレートに”恋しき人”と歌った、道長のまひろに対するの強い想いが伺えますね。

「伊勢物語」は歌物語としては現存する最古のもので、後の文学に大きな影響を与えていますが、さらに「伊勢物語」の和歌の元歌とされる歌が最古の歌集「万葉集」にあります。

「万葉集」の歌がこちらです。

ちはやぶる 神の斎垣も越えぬべし 今はわが名は 惜しけくも無し

現代語訳は、「神の社の斎垣もきっと越えてしまうだろう。今は私の名など惜しいこともない」となっています。

道長の気持ちは、まひろに会いたくて仕方がないという気持ちと同時に、この恋愛が表沙汰になって自分の名前が広まってしまっても構わない、という熱い気持ちを込めた「万葉集」の歌の方が近いのかもしれませんね。

光る君へ・藤原道長「ちはやふる」には百人一首にある?

藤原道長がまひろに詠んだ「ちはやふる」の和歌は百人一首に選定されていません

道長ははたくさんの和歌を詠んでいますが、百人一首にはひとつも入っていません。

ちなみに道長の有名な和歌はこちら。

この世をば 我が世とぞ思ふ 望月のかけたることも なしと思へば

現代語訳は様々な解釈がありますが、現在の一般的な解釈はこちら。

「この世で自分の思うようにならないものはない。満月に欠けるもののないように、すべてが満足にそろっている」

なんだか偉そうな感じがしますね。

他の解釈では、シンプルに「今夜は本当にいい夜だなあ」詠んでいる、とも言われています。

光る君へ・藤原道長の和歌に対するSNS評判

『光る君へ』の道長のまひろに贈った和歌について、X上の評判を見てみましょう。

まずは、現代とは違う平安時代の奥ゆかしさの中にある、情熱的な表現が刺さるという人が多数いました。

クールな道長が気持ちを抑えきれず、情熱的なラブレターをまひろに贈るというエピソードで、一気に道長ファンが増えたようです。

奥手だと思っていた道長がど直球な手紙を贈り、「少女漫画!」「現代の恋愛ドラマよりきゅんきゅんする」と大盛り上がりでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ついに道長の恋心がはっきりと言葉(文字)に現れ、まひろもさらに道長への気持ちが高まっていくようですね。

愛おしげに道長からの手紙を、胸に抱くまひろの姿が印象的です。

また、まひろがどのように返事を伝えるのかも気になるところですね。

『光る君への』じれったく切ないラブストーリーから目が離せません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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